セッションとは?
セッションとは、ウェブサイトとユーザー間の一連のやり取りを追跡するための技術です。これは、ウェブが基本的に無状態(各リクエストが独立していて、前のリクエストと次のリクエストが関連していない)であるため、ユーザーがサイトを離れて再度戻ったとき、そのユーザーが誰であるかをサイトが認識できるようにするために必要です。
例えば、オンラインショッピングサイトを考えてみましょう。あなたが商品をカートに追加し、その後で別のページを見てからカートに戻ると、カートに追加した商品がまだ存在します。これはどうしてでしょうか?それはセッションによって、サイトがあなたの行動を追跡し、カートに何が入っているかを記憶しているからです。
セッションの基本的な定義
セッションは、特定のユーザーがウェブサイトを訪れてから離れるまでの一連のインタラクションを追跡するための方法です。セッションは通常、クッキー(ユーザーのブラウザに保存される小さなテキストファイル)を使用して管理されます。クッキーには、ユーザーがサイトを訪れたときに生成される一意のセッションIDが含まれています。
このセッションIDを使用して、サーバーはユーザーの行動(例えば、どのページを訪れたか、カートに何を追加したかなど)を追跡します。セッションは、ユーザーがブラウザを閉じるか、特定の時間が経過すると終了します。
セッションの役割とは?
セッションの主な役割は、ユーザーの状態と行動を追跡することです。これにより、ウェブサイトはユーザーにパーソナライズされた体験を提供することができます。例えば、ユーザーがログインすると、その情報はセッションに保存され、ユーザーがサイト内を移動するたびに、サイトはユーザーがログインしていることを認識します。
また、セッションは、ユーザーがサイト内で行った特定の行動(例えば、商品をカートに追加する、フォームを送信するなど)を追跡するのにも使用されます。これにより、ウェブサイトはユーザーの行動に基づいて動的に内容を更新することができます。
セッションはまた、セキュリティ目的でも使用されます。例えば、ユーザーがログインした後、そのセッションIDを使用して、ユーザーが認証され、許可された操作のみを行うことができることを確認します。