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ホームページを制作する目的・必要性とは?
はじめに、ホームページの必要性と目的について理解していきましょう。
インターネットやスマートフォンの普及により、インターネットで情報を検索したり、発信したりすることが当たり前になりました。総務省が行う「通信動向調査」では、自社のホームページを開設している企業の割合は80%以上という調査結果になっており、100社に80社はホームページを持っていることになります。
ホームページを開設することは、下記のような理由から必要性が高いといわれています。
ホームページを開設する必要性
- 会社案内や人材募集に活用できる
- 自社商材の宣伝が可能になる
- 企業のお知らせを発信できる
- お問い合わせ窓口として常に置いておくことができる
ここからは、なぜホームページを開設すべきなのか、一つずつ詳しく解説していきます。
会社案内・人材募集
ホームページを持っていると、会社案内や人材募集が可能です。
現代では、情報提供の場としてインターネットが主流となっており、企業がホームページを持つことが当たり前になりつつあります。そのため、ホームページを持っていないと所在地や電話番号など会社の情報がわからず、顧客を不安にさせてしまう可能性があります。
また、人材募集を目的にホームページを開設するケースも少なくありません。
たとえばリクナビなどの就職活動用のポータルサイトに求人情報を掲載していない場合は、会社の存在を知ってもらう機会が少なくなります。そのため、ホームページがないと良い人材の確保が難しくなります。
ホームページは「職場の環境やどんなスタッフが働いているか」や「キャリアステップはどうなっているのか」など、求職者が知りたい情報を掲載することができます。
自社商材の宣伝
会社のサービスや商品を知ってもらうために開設するケースもあります。
新しいサービスや商品を開発しても、ホームページがないと顧客にその良さを伝えることができず、売上に繋げることが難しくなります。また、競合他社との差別化を図れず、売上に影響することもあります。
ホームページは商品やサービスについて伝える場所であり、より魅力を感じてもらうことができる重要な役割を持ちます。
お知らせの発信
ホームページは、商品情報や最新の動向など、顧客にとって有益な情報を企業が発信できるツールでもあります。
現在はインターネットを使用して情報収集する時代であり、ホームページがあることで社会により広く認知されます。
たとえば、病院なら最近流行っている病気について、教育機関であれば試験情報についてなど、重要な情報をホームページに掲載することで、顧客に安心感を与え、信頼を得ることができます。
問い合わせ窓口としての機能
ホームページがないと商品やサービスを知ってもらったとしても連絡先がわからず、企業に問い合わせができません。そのため、顧客を逃してしまう可能性があります。
機会損失を防ぐためにも、ホームページには電話番号やメールアドレスなどを設置して、いつでも問い合わせできる環境を作る必要があります。
ホームページ制作パターン
ホームページを制作するパターンはいくつかありますが、今回は主に代表的な4つのパターンを紹介します。
ホームページを制作するパターン
- 自分でデザインからコーディングまで実施
- WordPressなどのCMSを使用
- ホームページ制作アプリを使用
- 制作会社に依頼
それぞれのパターンにはメリット・デメリットがあります。
自分でデザインからコーディングまで実施
1つ目は、自分でデザインからコーディングまで実施する方法です。ホームページを制作する方法としては難易度が高いものの、月額数千円のサーバーとドメイン代のみで少ない金額で制作ができます。
メリット
- コストがかからない
- 全て自分で制作するので、デザインなどに制限がかからない
- 自作だと更新がしやすい
ホームページを自作する場合、コストをあまりかけずに制作できる点が最大のメリットです。また、オリジナル性の高いホームページを制作できます。
デメリット
- Web制作の知識が必要
- 制作時間がかかる
- 制作ソフトやFTPソフトを用意する必要がある
「コストがかからない」や「オリジナルのホームページを作れる」といったメリットはありますが、最低限のWeb制作のスキルや知識がないと難しく、一から学ぶ必要があります。
必要とされるWeb制作のスキル
- Webデザイン
- HTMLやCSS、JavaScriptといった言語
- サーバーやドメイン、FTPソフトの扱い方
少しでも知識がある場合は、学びながら制作することもできます。
しかし、今までに一度も扱ったことがない方は、制作する時間に加えて学ぶ時間も必要です。なるべく早くホームページが欲しい方にはあまり向かないといえるでしょう。
WordPressなどのCMSを使用
2つ目は、WordPressなどのCMS(=コンテンツ・マネジメント・システム)を使用して制作する方法です。CMSとは、ホームページ上で使用する画像やテキスト、デザイン情報などを一元的に管理するシステムのことです。
メリット
- HTMLやCSSといった専門的な知識が必要ない
- テンプレート(レイアウト情報)が豊富
- 簡単にすぐに作れる、更新が簡単
CMSでホームページを制作するメリットは、HTMLやCSSなどの専門的な知識が必要ないことです。CMSにはテンプレートが多く用意されており、誰でも簡単にホームページを制作できます。
たとえば、WordPressの場合は管理画面からページ作成ができたり、テキストや画像などのコンテンツを追加する場合はエディター上で追加したりするだけで、すぐにホームページ上に反映できます。
デメリット
- 専門的な知識は必要ないが、使いこなせるようになるまで時間がかかる
- セキュリティのリスクがある
- 定期的にバックアップやアップデートする必要がある
WordPressなどのCMSは自分でアップデートする必要があったり、セキュリティリスクがある点に注意が必要です。
セキュリティに関しては、脆弱性が見つかった場合すぐに対処されることもありますが、そのようなリスクがあることを理解した上で使用しましょう。
また、より高度にカスタマイズをしたい場合はHTMLやCSSに加え、PHPという初心者には難易度の高いプログラミング言語の使用が求められます。
ホームページ制作アプリを使用
3つ目は、ホームページ制作アプリを使用する方法です。
ホームページ制作アプリは、サーバー・ドメイン・ホームページがセットになったようなツールです。HTMLやCSSといった専門的な知識がなくても、簡単にホームページを立ち上げることができます。
Wixやジンドゥーなどの制作アプリが有名です。
メリット
- 専門的な知識が必要なく、直感的に操作できる
- テンプレートが豊富で簡単におしゃれなホームページが作れる
- 無料プランで使用できるアプリがある
ブラウザ上でアプリを操作するため、専用ツールなどをパソコンに取り入れる必要はありません。初心者の方でも、直感的に操作が可能です。
無料で使用できるアプリもあり「Wix」や「ジンドゥー」などが有名です。また、どのアプリもセキュリティ対策が施されているため、安心して制作できるのも魅力の一つです。
さらに、スマートフォンからでもアクセスができるので、外出中に更新が必要になった場合でもすぐに対応できます。
デメリット
- サービスが終了すると、ホームページが消えてしまう可能性がある
- 独自ドメインや独自メールアドレスで運用する場合、別途料金が必要
- デザインに制限がある
何らかの理由で利用しているサービスが突然終了や打ち切りになってしまった場合、これまでに積み上げてきたホームページが消えてしまう可能性があります。
ホームページは長期的に運用するものであり、ホームページが消える影響は計り知れません。
Web制作会社に依頼
4つ目は、Web制作会社に依頼する方法です。ホームページを本格的に運用したい方やデザインにこだわりたい方は、プロに制作を任せるのがおすすめです。
ホームページは自身で制作することも可能ですが、理想とするデザインを実現するためには多くの手間と時間がかかる可能性があります。
そこで、プロである制作会社に依頼することで、理想とする自社の求めるホームページを作ることができます。
メリット
- ホームページを作る知識が必要ない
- オリジナルのホームページが作れる
- 制作する時間が省ける
Web制作会社にホームページを依頼するメリットは、Web制作のスキルが不要な点です。また、制作時間を省ける点も大きなメリットです。また、理想に近い完全オリジナルのホームページを持つことができます。
デメリット
- 費用が高い
- 自社に合った制作会社を見つける必要がある
- 更新がすぐにできない
制作をすべてお任せできる反面、自分でホームページを作るよりも費用が高くなります。また、ホームページの一部を更新する際も、費用がかかる場合もあります。
さらに、制作会社にはそれぞれ分野の得手不得手があります。思うような制作会社を見つけることが難しく、時間がかかる可能性もあることに注意が必要です。
ホームページ制作方法の違いによるメリット・デメリット
ここまで、ホームページを制作するパターンについて紹介してきましたが、制作方法の違いによってどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。自作する場合と制作会社に依頼する場合の違いをここで確認しておきましょう。
自作のメリット
低コスト
自分でホームページを制作するため、人件費や外注費がかかりません。サーバーやドメインなどは自分で用意する必要があるため費用はかかりますが、制作会社にお願いをする場合よりも低コストでホームページを作れます。
完成まで早い
ホームページ制作アプリやCMSは、テンプレートが用意されており、その内容に当てはめていくだけでホームページが完成します。
操作も直感的に行えるため、慣れてしまえばスムーズにホームページを作ることができるでしょう。ホームページを公開する場合も、公開ボタンをクリックするだけで簡単にアップロードすることが可能です。
自作のデメリット
手間がかかる
ホームページを自分で作る場合、コストをかけることなく作ることができます。ただし、ホームページを作るために必要なWeb制作の知識を学ぶところから始める必要があるため、手間がかかります。
時間を多くかけたのにもかかわらず、最終的には外注せざるを得ない状況にもなりかねません。
最低限の知識が必要
先述した通り、ホームページを作るためにはWeb制作に関する最低限の知識が必要です。
ホームページを表現するHTMLやCSS、JavaScriptなどの言語、Webデザインに関する知識、サーバーやドメイン、FTPソフトの扱い方を自分で学ぶ必要があるため、時間も多くかかります。
また、Web制作の知識がないと理想とするホームページを作ることが難しく、クオリティが低いホームページになる恐れもあります。
制作会社へ依頼するメリット
デザインや機能にこだわれる
制作会社はホームページを制作するプロ集団であり、デザインやコーディング、ライティングなどの専門のスタッフがいるため、デザインや機能にこだわれます。
たとえば「競合他社との差別化を図りたい」「検索機能の追加」「集客ができるホームページにしたい」など、さまざまな要望を取り入れてくれるため、理想に近いオリジナルのホームページを作ることができます。
自身の手間がかからない
デザインから実装まですべてをお任せできるため、Web制作の知識がなくてもホームページを作ることができます。そのため、Web制作の知識を学ぶ必要がなく、時間を他の業務に割くことが可能です。
また、保守や運用の契約をしておくことで、万が一ホームページにトラブルが発生した場合はすぐに対応してくれます。情報を代わりに更新してもらうことも可能です。
制作会社へ依頼するデメリット
コストが高い
制作会社にホームページを依頼する場合、クオリティの高いホームページができる反面、デザインから実装まですべてお任せできる分、コストが高くなる点がデメリットとなります。
ただし、制作後の運用からサポートまで一貫して行える会社が多いため、長期的に見ると費用対効果が高いといえます。
完成まで時間がかかる
制作会社に依頼をすると、ヒアリングや依頼主への提案を行いコンセプトを固め、画像素材やライティングなどのコンテンツの用意などを行い制作していくため、時間がかかるケースが多いです。
制作会社によって制作期間は異なりますが、平均で1〜3ヶ月はかかります。しかし、時間を多くかける分、クオリティの高いホームページを制作できます。オリジナルのホームページを作りたい方は制作会社に依頼することをおすすめします。
ホームページ制作会社の選び方
最後に制作会社の選び方のポイントを3つ紹介します。ぜひこのポイントを押さえつつ制作会社を選んでみてください。
制作実績は豊富か
ホームページを制作会社に依頼する場合は、必ず制作実績を確認しましょう。制作実績は制作会社の実力を判断する材料の一つです。多くの制作実績を掲載している場合、納品物に自信がある証拠といえます。
制作費用が明確に示されているか
多くの制作会社は、ホームページにサービスや料金プランを掲載しており、見積りの段階で料金内容を確認できるシステムを取り入れている場合もあります。
料金の明確な提示がない場合、少しの更新でも費用がかかったり、SEO施策は別途料金であったりするケースもあるため、無駄にコストがかかる可能性があります。
制作会社の得意分野がマッチしているか
制作会社の中にも、それぞれ得意分野があります。制作する目的に沿ったホームページ制作会社にお願いをすることで、より良い提案のもとスムーズに制作が進められるでしょう。
まとめ
今回はホームページを開設する必要性や制作方法について解説しました。ホームページを持つことは、インターネット時代の現代にとって当たり前になりつつあります。
顧客からの信頼や安心感を獲得したり、企業の売上に繋げたりできるため、企業の成長にとって欠かせないツールであるといえます。
ホームページは自分で作ることもできますが学ぶ内容が多く、時間もかかります。企業の成長に欠かせないホームページは、費用がかかっても制作会社に依頼して作り込むことをおすすめします。