目次
依頼できるデザインの制作内容を紹介
まず初めに、依頼できるデザインの制作内容をご紹介します。
デザインは、紙媒体やロゴなどのグラフィックデザインとWebサイトやLPなどのWebデザインに分けることができ、おもな種類は以下の約12種類です。
- チラシ
- ポスター
- カタログ
- 名刺
- ロゴデザイン
- イラスト
- Webサイト
- ECサイト(ショッピングサイト)
- LP
- バナー・サムネイル
- 商品パッケージ
- PR・プレゼン資料
それぞれ詳しく説明します。
グラフィックデザイン
グラフィックデザインとは、印刷媒体を中心とした制作物のデザインです。具体的には以下の制作物が当てはまります。
- チラシ
- ポスター
- カタログ
- 名刺
- ロゴデザイン
- イラスト
ロゴやイラストはWebデザインでも使用される機会が増えていますが、一般的にはグラフィックデザイナーが制作します。
印刷媒体を依頼する際は、デザインだけでなく、紙の種類についてもアドバイスをくれる外注先を見つけることで、より質の高い制作物が望めるでしょう。
チラシ
グラフィックデザインの1種類目に紹介するのは、チラシです。チラシは、ポスティングなどに使用される印刷物を指します。
代表的なのは、スーパーのチラシです。チラシは宣伝のために定期的に必要となるので、短い制作期間で継続的に制作可能な外注先を見つけることが大切です。
ポスター
グラフィックデザインの2種類目は、ポスターです。ポスターは、イベント情報や商品情報などを大きな紙に印刷し、店頭や施設に掲示する印刷物です。
代表的なものとして、会員やアルバイトの募集、イベントの告知などが挙げられます。ポスターは瞬時に目を引きつけるデザインが必要で、そのようなデザインが得意な外注先を見つけることが重要です。
カタログ
グラフィックデザインの3種類目は、カタログです。カタログは、商品や製品の紹介を冊子で行う印刷物です。
代表的なものとして、機械製品のカタログが挙げられます。カタログは、見開きの際のデザインも考慮した制作が必要です。カタログの制作実績がある外注先を見つけましょう。
名刺
グラフィックデザインの4種類目は名刺です。
企業サイトのQRコードを名刺に印刷するなど、新しい要素が取り入れられている名刺が増えています。どんな名刺が人気なのか、改めて調べてみるのもおすすめです。
ロゴデザイン
グラフィックデザインの5種類目は、ロゴです。ロゴは、名刺やチラシなどのグラフィックデザインだけでなく、WebサイトなどのWebデザインにも活用されます。
イラスト
グラフィックデザインの6種類目は、イラストです。イラストは、商品の顔となるキャラクターやWebサイトで使用します。
イラストはフリー素材も多くあります。外注する前に「イラスト フリー素材」などと検索して、使用できるものがないか確認するのもおすすめです。
Webデザイン
Webデザインとは、企業サイトやECサイトなどWeb上に公開される制作物です。具体的には以下の通りです。
- Webサイト
- ECサイト(ショッピングサイト)
- LP
- バナー・サムネイル
Webデザインの中でもWebサイトやECサイト・LPは、その後の運用も考慮したデザインを制作してくれる外注先を探しましょう。
Webサイト
Webデザインの1種類目は、Webサイトです。広義的にはWebサイトの中にLPやECサイトが含まれますが、ここで紹介するWebサイトは企業サイトを指します。
Webサイトの制作を依頼する際は、デザインだけでなくコーディングなども実装面も外注先に依頼する必要があります。そのため、グラフィックデザインよりも費用感が上がるケースが多いです。
ECサイト(ショッピングサイト)
Webデザインの2種類目は、ECサイトです。DtoCブランドの増加に伴い、ECサイト制作の需要は高まっています。
ECサイトは、決済機能や会員機能が必要になるため、Webデザインの中でも金額は高くなるケースが多いです。そのため、どの商品をどこから集客して販売していくかなどを相談できる外注先を探し、依頼することが大切だといえます。
LP
Webデザインの3種類目は、LP(ランディングページ)です。LPは、商品の購入や資料請求などを目的に制作するサービスや商品の紹介サイトです。
LPの制作は、ユーザーを商品購入に導くためのマーケティング視点が必要といえます。外注する際はデザインだけではなく、マーケティングの知見も持ち合わせた外注先に依頼するのがポイントです。
バナー・サムネイル
Webデザインの4種類目は、バナー・サムネイルです。バナーは、Google広告やSNS広告などの広告に使用します。バナーは、ポスターのように瞬時に目を引くようなデザインが必要です。
最近ではYouTubeの動画で使用されるサムネイルの発注も増えています。ターゲットや掲載先に合わせてデザインをしっかりと分けてくれる外注先を見つけることが大切です。
その他
グラフィックデザインやWebデザインの他にも、制作会社に依頼できるデザインとして、商品パッケージやPR・プレゼン資料があります。
商品パッケージ
グラフィックデザインやWebデザインの他に依頼できるデザインの1種類目は、商品パッケージです。その名の通り、自社商品を梱包するパッケージのデザインを指します。
立体的なデザインが必要になるため、グラフィックデザインやWebデザインとは違ったスキルや経験が必要です。外注先を探す際は、その点を意識しましょう。
PR・プレゼン資料
グラフィックデザインやWebデザインの他に依頼できるデザインの2種類目は、PR・プレゼン資料です。
簡易的な営業資料などは、デザイナーがいなくても社内で制作するケースは多いでしょう。ただし、会社概要の資料など重要度の高い資料は、プロのデザイナーに依頼をするのがおすすめです。
デザイン制作依頼費の相場
外注を決める際に悩む点として、費用感が挙げられます。金額の相場が理解できないまま外注先を決めてしまうと、後から後悔する事態にもなりかねません。
デザイン制作依頼の相場を、個人(フリーランス)・企業に分けてご紹介します。
個人(フリーランス)に依頼する場合
個人(フリーランス)に依頼する場合は、クラウドソーシングを活用するケースが多いです。もちろん、直接の繋がりがあればその方へ依頼するのもよいでしょう。
繋がりがない場合は、クラウドソーシングがスムーズに進められるのでおすすめです。今回は、ランサーズとココナラに掲載されている実際の案件を参考に、費用感をご紹介していきます。
ランサーズ
ランサーズは、129万人以上が登録するクラウドソーシングサイトです。依頼側は、案件の概要や費用といった、制作者を募集するための情報を入力して投稿します。
投稿を見た制作希望者から応募がくるので、その中から選定して依頼を行いましょう。以下は、ランサーズの相場を表にまとめたものです。
チラシ | 20,000円〜 | 参考URL |
ポスター | 30,000円〜 | 参考URL |
カタログ | 50,000円〜 | 参考URL |
名刺 | 15,000円〜 | 参考URL |
ロゴデザイン | 30,000円〜 | 参考URL |
イラスト | 20,000円〜 | 参考URL |
Webサイト | 150,000〜200,000円(6〜10ページ規模) | 参考URL |
ECサイト | 200,000円〜(Shopify) | 参考URL |
LP | 50,000〜150,000円 | 参考URL |
バナー・サムネイル | 5,000円〜 | 参考URL |
商品パッケージ | 35,000円〜 | 参考URL |
PR・プレゼン資料 | 30,000円〜(10ページ程度) | 参考URL |
制作物によっては数千円から発注ができるので、個人(フリーランス)にクラウドソーシングで発注するといかに安いかがわかります。
ココナラ
ココナラは、262万人以上が登録するクラウドソーシングサイトです。
ランサーズと同様に、案件の概要をまとめて制作者を募集することもできますが、ココナラは依頼者が制作者を探して選んでいく流れが主流です。
以下は、ココナラの相場を表にまとめたものです。
チラシ | 10,000円〜 | 参考URL |
ポスター | 10,000円〜 | 参考URL |
カタログ | 15,000円〜 | 参考URL |
名刺 | 15,000円〜 | 参考URL |
ロゴデザイン | 25,000円〜 | 参考URL |
イラスト | 20,000円〜 | 参考URL |
Webサイト | 50,000円〜 | 参考URL |
ECサイト | 50,000円〜(Shopify) | 参考URL |
LP | 50,000円〜 | 参考URL |
バナー・サムネイル | 2,000円〜 | 参考URL |
商品パッケージ | 10,000円〜 | 参考URL |
PR・プレゼン資料 | 5,000円〜 | 参考URL |
ココナラの相場は、ランサーズと比較して半額程度に抑えられる制作物が多いです。とにかく安く依頼したいという場合は、サービスの利用を検討してみるとよいでしょう。
専門のデザイン会社に依頼する場合
先ほどは個人(フリーランス)に依頼する際の相場をご紹介しました。次は、専門のデザイン会社へ依頼する場合の相場を見ていきましょう。
デザイン会社の相場
チラシ | 15,000〜80,000円(デザイン費のみ) | 参考URL |
ポスター | 50,000〜100,000円(デザイン費のみ) | 参考URL |
カタログ | 20,000〜60,000円(デザイン費のみ) | 参考URL |
名刺 | 50,000〜100,000円(デザイン費のみ) | 参考URL |
ロゴデザイン | 30,000〜100,000円(デザイン費のみ) | 参考URL |
イラスト | 30,000円〜 | 参考URL |
Webサイト | 400,000円〜(構築込み) | 参考URL |
ECサイト | 3,000,000円〜(構築込み) | 参考URL |
LP | 250,000円〜(構築込み) | 参考URL |
バナー・サムネイル | 4,000〜10,000円 | 参考URL |
商品パッケージ | 30,000〜200,000円 | 参考URL |
PR・プレゼン資料 | 10,000円〜(1Pあたり・デザイン費のみ) | 参考URL |
デザイン会社の相場は、個人(フリーランス)と比較すると2倍以上の高い相場になっています。
一見高いと思うかもしれませんが、社内でしっかりとブラッシュアップされたものが納品されるので、個人と比較してクオリティは高い傾向にあります。
個人とデザイン会社、どちらに依頼すべき?
個人とデザイン会社、一体どちらに依頼すべきなのか、結論からお伝えすると「金額重視なら個人」「クオリティ重視ならデザイン会社」です。
外注したい制作物の内容によってかけられるコストは異なります。予算があるのであれば、デザイン会社に依頼することをおすすめします。
個人でも優れたデザインを制作する方は多くいますが、制作後のサポート体制などは、どうしてもデザイン会社より劣る傾向にあります。
そのため、予算がしっかりと確保できているのであれば、デザイン会社へ相談することをおすすめします。
失敗しないデザイン依頼のポイント
いざデザインを外注した際に「上がってきたデザインが思ってたのと違う」というケースは少なくありません。そのようなことにならないよう、デザインの依頼の際に失敗しないためのポイントをご紹介していきます。
何のために制作するのか目的を明確に伝える
まず、一番重要なポイントは制作する目的を伝えることです。デザイナーはデザインをする際に目的に合わせて制作をしていきます。
そのため、依頼側が制作の目的を把握していなかったり、目的を伝えていなかったりする場合は、失敗に繋がりやすくなります。制作することになった背景をしっかりと伝えましょう。
自分が提供できる素材を伝える
続いて大切なポイントは、自分が提供できる素材を伝えることです。たとえば、Webデザインの場合はロゴやテキスト、社員の写真など、提供できる素材をあらかじめ伝えることが大切です。
提供できる素材を伝えることで、その素材を活かしたデザインを制作できます。ただし、素材は必ず解像度の高いデータを提供しましょう。
どのように納品してもらえるのか確認する
3つ目の大切なポイントは、どのようなデータで納品してもらえるのか確認することです。
印刷物の場合は「.ai」や「.psd」、Webデザインやロゴであれば「.ai」「.psd」のほかに「.png」「.jpg」も納品してもらうようにしましょう。
デザイン依頼時の注意点
デザインを失敗しないためのポイントを先ほどご紹介しました。ここでは、デザイン依頼時の注意点について見ていきましょう。
事前に要件を固めておく
注意点の1つ目は、事前に要件をしっかりと固めることです。デザイナーに依頼する際は「誰に」「どのような目的で」「どのようなデザイン」を制作するのかを明確にする必要があります。
もちろん依頼した際には、ディレクターやデザイナーが制作する上で必要な要件をヒアリングしてくれるでしょう。ただし、事前に社内で要件を固めておかないとスムーズな制作は難しくなります。
また、要件が二転三転してしまうと追加費用が必要になるケースもあります。事前にしっかりと要件を固めておきましょう。
スケジュールには余裕を持たせる
注意点の2つ目は、スケジュールに余裕を持たせることです。デザインが完成するまでには、規模にもよりますが2〜3回の打ち合わせが必要となります。
どのような制作物であっても、できれば1ヶ月以上の時間を確保しておくのが無難です。
事前に契約書を結んでおく
注意点の3つ目は、制作に入る前に契約書を結んでおくことです。デザインを依頼する際には、以下の内容を含んだ契約書を結びましょう。
- 制作物の納期
- 制作物の利用範囲
- 修正回数の上限
- 知的財産権の譲渡に関する内容
- 二次的利用時の支払い内容
個人・デザイン会社を問わず、安心して制作を進めるためにも、上記の内容を記載した契約書を取り交わした上で進めるようにしてください。
まとめ
デザイン制作依頼の相場について、制作物の種類や依頼先、依頼サービス別に解説しました。
デザインの外注は、予算・制作要件を固めること・スケジュールに余裕を持つこと・契約を書面で結ぶことが大切です。
外注の際は相場を理解した上で、注意点やポイントを抑えて依頼するように心がけましょう。