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【初心者向け】ECサイト構築の費用相場は?維持費の相場についても解説

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【初心者向け】ECサイト構築の費用相場は?維持費の相場についても解説


  • ECサイト制作にはどれくらい費用がかかるのかわからない…

  • どのサービスを利用してECサイトを運営すればよい?


このようなお悩みはありませんか?

ECサイトを構築しようと考えていても、どの程度の予算が必要なのか事前に把握できていなければ、十分な売上には繋げられません。

そこで、この記事ではECサイト構築の費用相場について、構築方法別の費用や、サービスごとの費用観点、メリットとデメリットをご紹介します。ECサイトで売上を上げるためのポイントも解説しますので、ECサイト構築を考えている方、興味がある方はぜひ参考にしてください。

イッパイアッテナ

はじめまして、イッパイアッテナです。

ITと教養で、優秀なネコの手となり、あなたのあらゆる問題を解決します。あなたの相談役だったり、デザイナーだったり、広報だったり、わたしたちは”イッパイ”の顔をあなたに見せることができます。

ECモールについて

ECモールとは1つのサイトの中に、複数の企業が商品を出品したり、ショップを出店したりするオンライン上のショッピングモールのようなサイトを指します。

ECモールは、すでに完成されているECサイトに登録して出店や出品を行えるため、サイト構築の必要がなく、手軽に販売を始められます。

また、ECモールはサイトの知名度が高く、ECモールが持つマーケティングのノウハウを活用できるため、集客力を持たない企業にはおすすめのプラットフォームです。

サービス例

Amazon

参考:https://www.amazon.co.jp/

Amazonは、ECモールの中でも世界的に知名度が高いサイトです。Amazonが提供するECプラットフォームであるAmazonマーケットプレイスは、個人も法人も出品者となれるため、近年利用者が増加しています

楽天市場

参考:楽天市場

インターネット通販市場全体の25%を占める、国内大手のECサイトです。出店には厳しいルールがあり、偽物の商品を販売する怪しいネットショップは審査が通らないよう徹底されています。

不特定多数が利用することになるECモールの中でも、信頼性が高く安心してショッピングができるサイトです。

Yahoo! ショッピング

参考:Yahoo!ショッピング

Yahoo! JAPANが提供するECモールです。出店料が無料で、決済手数料も他のECモールと比べて安いのが特徴です。その特徴から出店数と商品数はAmazon、楽天よりも多く、今後も成長が予想されているサイトです。

費用観点でのメリット・デメリット

メリット

  • 集客力があり、ユーザーの信頼性が高い
  • 初期費用が少なく、簡単に出店・出品ができる

デメリット

  • フォーマットはあらかじめ用意されており、カスタマイズ性が低い
  • 商品が売れた場合、ロイヤリティを支払う必要がある

ASPカートについて

ASPカートとは、ショッピングカート機能を提供するサービスのことを指します。ショッピングカート機能とは、ECサイトで商品を購入する際の、合計金額の計算や決済、注文確認メールの送信など、ネットショッピングに欠かせない機能です。

ASPカートは、提供元の企業からレンタルする形で利用でき、月額費用を支払うことでクラウドベースの運営が可能となります。

サービス例

BASE

参考:BASE

BASEは、ネットショップを簡単に作成できるASPカートです。さまざまな支払い方法に対応した決済機能や、SNSと連携した商品リンク機能など、ネットショップを運営する上で便利な機能が多数備わっています

商品販売ページはもちろん、拡張機能を利用することでお店のブログページも作成可能です。専門的な知識がなくても、手軽にネットショップを開設できます。

STORES

参考:STORES

48種類の豊富なデザインテンプレートからページを作成できるASPカートです。無料プランと有料プランの2種類が用意されていますが、基本的な機能はどちらも大きく変わらず、売上の状況に応じて切替が可能です。

商品購入者の過去の購入履歴やお問合せ履歴を参照できる顧客管理機能が搭載されており、顧客とのコミュニケーションやニーズの把握に効果的です

カラーミーショップ

参考:カラーミーショップ

有名メーカーやブランドをはじめとした、国内4万店以上の導入実績があるASPカートです。定期購入機能など、プランによって安定した売上を出すためのカスタマイズが可能となります。

有料プランでは販売手数料が0円で、決済手数料も他サービスと比べて割安となっているため、売上状況に応じてプランを選択できます。

費用観点でのメリット・デメリット

メリット

  • クラウド上のサービスのため、常に最新システムを利用でき、保守費用がかからない
  • 制作、公開までの時間が短い

デメリット

  • サービスによっては一部カスタマイズできるが、それでもカスタマイズ性は低い
  • 自社システムと連携させることが難しい

オープンソースCMSについて

オープンソースCMSとは、ソースコードが無償公開されているCMS(コンテンツ管理システム)で、誰でも無料で利用できます。CMSによってはプラグインが豊富で、ECサイト構築に適したカスタマイズも可能です。

サービス例

WordPress

参考:WordPress

WordPressは、CMSの中でも代表的なツールのひとつです。Web制作の知識のない方でも、簡単にホームページを作成できます。

ECサイト向けのプラグインも豊富で、ネットショッピングに欠かせないショッピングカート機能を簡単に実装できます。

EC-CUBE

参考:EC-CUBE

EC-CUBEは、ECサイト構築に必要な機能が標準で用意されている、ECサイト構築パッケージです。ECサイト構築に特化した機能が多く、また日本製の製品ということもあり、国内での導入事例は多く、信頼性は高いです

費用観点でのメリット・デメリット

メリット

  • オープンソースのため、無料で利用できる
  • カスタマイズ性が非常に高い

デメリット

  • カスタマイズは、プラグインの導入など、ある程度の知識がないと行えない
  • システムのメンテナンスやセキュリティ対策などは、サポートがないためすべて自分達で行わなければならない

ECパッケージについて

ECパッケージとは、ECサイト構築に必要な機能が、あらかじめパッケージとして用意されている製品です。

商品管理や売上管理、ショッピングカート機能が実装されており、サーバーにインストールするだけでネットショップを開設できます。

サービス例

ecbeing

参考:Ecbeing

ecbeingは、BtoBやBtoC、各ビジネスに合わせたパッケージを提供しています。24時間365日の常駐サポートで、高水準のセキュリティを実現している点が特徴です。

年商1億円以上の企業に向いているパッケージというだけあり、導入費用は他のサービスと比べて安くはありませんが、ECパッケージの中では業界トップクラスの導入実績を誇ります。

EC-ORANGE

参考:EC-ORANGE

自社の基幹システムや在庫管理システムなど、あらゆるシステムとの連携が可能なパッケージソフトです。

複数ブランドを展開する企業に適した、ログイン画面やポイントなどを一元化できるマルチテナント型ECサイトを制作できるのが特徴です。

費用観点でのメリット・デメリット

メリット

  • カスタマイズ性が高く、ビジネスに応じた機能拡張が可能
  • ECサイト構築に必要な機能が揃っており、大規模なECサイト構築にも対応している

デメリット

  • 初期費用、維持費用が高く、コストがかかる
  • 数年でシステムが陳腐化するため、アップデートやリニューアルを都度行う必要がある

フルスクラッチについて

フルスクラッチとは、システムを何もない状態から作り上げることを指します。既存のプログラムやソフトウェアを使わず一から開発にあたるため、カスタマイズやシステム連携、実装したい機能などはすべて実現可能となります。

ECサイトの運営をメインの事業として本格的に展開していく企業は、フルスクラッチで構築するケースもあります。

費用観点でのメリット・デメリット

メリット

  • 独自に開発するため、持たせたい機能はすべて実現可能であり、カスタマイズ性も非常に高い

デメリット

  • 開発費用が非常に高く、制作スケジュールもかかる

【料金表】ECサイト構築方法別の費用

ECサイトの主な構築方法は、以下の5つがあります。

ECサイトの主な構築方法

  • ECモール
  • ASPカート
  • オープンソースCMS
  • ECパッケージ
  • フルスクラッチ

構築方法別の費用相場は、以下の表の通りです。

スクロールできます
構築方法初期費用月額費用販売手数料
ECモール無料~数万無料~数万あり
ASPカート無料~数万無料~数万利用サービスによる
オープンソースCMS10万~10万~
ECパッケージ100万~100万~
フルスクラッチ1,000万~1,000万~

カスタマイズ性の違い

構築方法カスタマイズ性
ECモールなし
ASPカートなし
オープンソースCMSあり
ECパッケージ高い
フルスクラッチ最も高い

カスタマイズ性とは、それぞれの構築方法において、もともとのECサイトの機能として備えられていない機能を新たに追加させられるかどうかを指します。

ECサイトは構築方法次第で、カスタマイズ性の有無が大きく変わります。

年商規模別のオススメ

構築方法年商規模の目安
ECモール~1億円
ASPカート~1億円
オープンソースCMS1億円~10億円
ECパッケージ1億円~10億円
フルスクラッチ10億円~

ECサイト構築では、目指す年商次第で構築方法を選択するのがよいとされています。

初期費用や月額費用がかかるものほど利益が高く、見込める年商も高い傾向にあります。自社がECサイトの運営で目指す利益にマッチした構築方法を選択しましょう。

ECサイト運営にかかる維持費

ECサイト運営には、さまざまな維持費がかかります。構築方法によっては発生しない項目もありますが、ECサイト運営時のランニングコストの目安として以下を参考にしてください。

システム利用料

ECサイトの運営にシステムを利用する場合は、システム利用料がかかります。ECモールやASPカートはインターネット上のシステムのため、月額で利用料を支払うケースが多いです。

目標とする年商や商品販売数によってもプランは変わりますが、ECモールの場合は10万以下、ASPカートの場合は10万円〜100万円での利用が相場となっています。

サーバー費

オープンソースCMSやECパッケージ、フルスクラッチで構築したECサイトでは、公開にサーバーが必要となるため、サーバー費がかかります。

サーバーは自作する手段もありますが、ECサイトはセキュリティの高いサーバーを用意しなければ信頼性にも関わってくるため、ホスティングサービスを利用して高性能なサーバーをレンタルするのが一般的です。

ECサイトの規模によってもレンタルするべきサーバーのスペックは変わりますが、安いもので年間数千円、高いもので年間10万円程度が相場となります。

ドメイン費

サーバーを用意した後は、ドメインの用意も必要です。ドメインを取得してサーバーと紐付けることで、作成したECサイトがインターネット上に公開されて、URLを入力すれば誰でもアクセスできるようになります。

お名前.comやムームードメインといったドメイン取得サービスを利用して、ドメインを契約しましょう。安いドメインであれば年間で数百円、高いドメインで年間数千円が相場となります。

広告費

ECサイトを宣伝する場合は、必要に応じて広告費が必要となります。

たとえば、ユーザーが検索したキーワードに応じて、検索結果上部に表示されるリスティング広告や、SNSのタイムラインに流れてくるSNS広告、YouTube広告など広告配信の手段は数多く存在します。

「クリックされると費用が発生する」「掲載するだけで費用が発生する」など、費用の発生にはさまざまなケースがあります。効果的に広告を活用するには月10万円〜100万円程度が費用相場です。

人件費

ECサイトの運営には、人件費がかかります。商品が購入された場合の梱包作業や、商品に問題があった場合のクレーム対応などを行うコールセンター要員が必要となるからです。

梱包作業やコールセンターを自社で内製化する場合は費用がかかるため、外注でコストをおさえるのが効果的です。

配送費

人件費と同様に、商品を自社から発送する場合は配送費用がかかります。自社が配送まで担当する場合は配送車の用意や維持費、配送業者に依頼する場合は配送費用が毎回かかります。

単価が安くてサイズの大きい商品などは、配送費用で利益を圧迫してしまう場合もあるため、商品の価格設定が重要です。

梱包資材費

自社が商品を配送する場合は、梱包資材費もかかります。梱包に利用する段ボールや緩衝材など、配送費用と同様に毎回かかるコストであるため、考慮にいれた価格設定を行いましょう。

ECサイトの売上を上げるために

ECサイトの運営には、多くの維持費がかかります。費用対効果を高めて売上を上げるためには、最低限以下のポイントはおさえましょう。

年商別に合った構築方法を選ぶ

目標や見込みとなる年商別で構築方法を選びましょう。

たとえば、年商1000万を目標とする場合は、ECパッケージやフルスクラッチでの運営となると、イニシャルコスト、ランニングコストともに高くなってしまい、十分な利益が見込めません。

はじめはECモールやASPカートを利用した運営で進めて、規模が大きくなり見込まれる年商が高くなったら、ECパッケージ、フルスクラッチでの運営を視野に入れるなど、状況に応じた適切な構築方法を選びましょう。

適切に目標設定をして運営する

ECサイトは、適切な目標設定をして運営しましょう。年間売上1000万円、前年売上額の2倍以上など、数字を出した具体的な目標を設定しましょう。

目標を設定したら、達成するための指標として、KPI(重要目標達成指標)を設定することも重要です。

売上目標を達成するために、訪問者数や商品の購入率(CVR)を増やす施策を考えるなど、目的と手段を明確に分けて、業務を効率よく進めましょう

まとめ

ECサイトは、規模に応じて構築費用が大きく変動します。

自社の商品を効率よく販売するには、費用対効果を最大限高めるにはどの構築方法がベストなのか、それぞれのメリットとデメリットを考慮した上で慎重に選択しましょう

この記事を書いた人

デザインバウム運営局
デザインバウム運営局

企業のWeb担当者の方とWeb制作に関わる方にとって、ためになる情報を発信していきます。

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