パスとは
パスは英語では「Path」と表記され、小道・道筋・通り道といった意味を持ちます。IT分野では主に、Webサイト上にある特定のファイルまでの道筋を意味します。
Webサイトでよく目にする「https://www.○○.co.jp」のURLがパスにあたります。
例えば、上記のURLの画像に飛んだ場合には、「https://www.○○.co.jp/food」のように、その画像が保存されてあるパスが表示されます。今回の場合は、「food」というフォルダに画像が保存されているということです。
このパスは書き方によって、「絶対パス」と「相対パス」に分けられています。
絶対パス（フルパス）とは
絶対パス（別名フルパス）とは、誰から見ても分かる絶対的なファイルパスのことです。階層の頂点から、特定のファイルまでの経路を全て記載しています。ファイルの場所を「ドメイン名/フォルダ名/ファイル名」のように区切って表記しています。
記述としては、「https://www.○○.co.jp/food/osushi/」のようになります。
絶対パスのメリット・デメリット
メリット
目的地を間違いにくい！ URLをすべて書いてファイルの場所を指定するため、どんなに複雑に階層を移動しながら作業していても、目的地を間違えにくいという利点があります。
デメリット
ドメインが変更になった場合の修正が必要になる。 例えば、「https://www.○○.co.jp/food/osushi/」から「https://○○.co.jp/food/osushi/」に変更になった場合、全てのリンクを修正する必要があり、手間がかかります。 また、基本的にWebサーバ上のURLを記述する必要があるため、自分のPCなどのローカル環境では制作やテストを行えないというデメリットもあります。
相対パスとは
相対パスは、現在地から見たファイルパスを指定しています。絶対パスと比較すると、すべての階層を記述するわけではないため、URLは短縮されることが多いです。 現在地が「https://www.○○.co.jp/」なら、「food/osushi/」と記述されます。
相対パスのメリット・デメリット
メリット
絶対パスよりも短いURLを記述できるため、作業の負担が軽減されます。例えば、「https://www.○○.co.jp/food/osushi/」から「https://○○.co.jp/food/osushi/」に変更になった場合、絶対パスと違って修正の必要がありません。
また、Webサーバに上げずに作業を行えるため、ローカル環境のブラウザで制作やテストを行えます。そのため、社内サイトを構築するときなどに便利です。
デメリット
自分が今いるページの位置を起点にするため、そのページが移動するとリンク切れになってしまうというデメリットがあります。
結局、絶対パスと相対パスどっちがいいの？
リンク先が外部サイトの時は、絶対パス。内部サイトの時は、相対パスを使うのが良いです！ 相対パスはドメイン名が変わっても対応しやすいですが、外部サイトへのリンクを記述する場合には使えません。相対パスは前提として、同じサーバ内にファイルやデータがなくてはなりません。 それぞれのメリット、デメリットを理解して使い分けるのが良いですね。
