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Webサイトにおける「成果」とは?
Webサイトは商品紹介や販売促進、会員獲得などさまざまな目的によって運営されています。
そのため、各Webサイトの目的に応じて、成果対象が異なります。Webサイトにおける最終的な目標・成果はコンバージョンと呼ばれ、売り上げ数や会員獲得数などが成果の対象となります。
Webサイトにおける主な成果目標
Webサイトにおける主な成果目標は次の4点が挙げられます。
- 売上のアップ
- 業務の効率化
- 経費の削減
- ブランド力や顧客満足度の向上
いずれも企業にとって重要な効果であり、Webサイト運用の重要性を示しています。
1.売上のアップ
Webサイト運用のコンバージョンとして、売上を設定しているケースは少なくありません。Webサイトで商品紹介を行い認知度向上を図り、売上アップにつなげていきます。
2.業務の効率化
Webサイトを活用することで従業員の負担が減り、業務効率化につながる場合もあります。Webサイトを運用し新規顧客を獲得したり、採用サイトを活用して効率的に採用活動を進めたりすることで、従来の営業方法よりも少ない労力で業務効率化が図れるでしょう。
そのため採用担当者や広報担当者、営業担当者など、さまざまな部署において業務の効率化が期待できます。
3.経費の削減
Webサイトで企業や商品、サービスなどを紹介することでチラシや看板、フリーペーパーといったオフライン広告の費用削減につながります。ECサイトであれば、店舗の運営費用や人件費などの削減にもつながるでしょう。
4.ブランド力や顧客満足度の向上
Webサイトでブランドや商品、サービスといったユーザーに有益な情報を紹介することで、ブランド力や顧客満足度向上が期待できます。
良いコンテンツを発信することでユーザーによるSNSでの拡散も期待でき、さらなる認知度向上が実現できるでしょう。
Webサイトの成果を知るために押さえるべき3つの指標
Webサイトの成果を把握するには、以下3つの指標を押さえましょう。
- インプレッション数
- クリック数
- コンバージョン数
1.インプレッション数
インプレッション数とは、Webサイトに設置した広告がどれだけ表示されたかを示す数のことをいいます。
広告が多く表示されればされるほど、広告がユーザーにリーチされており効果が高いといえます。インプレッションが増えないとクリック数が増えないため、まずはインプレッション数を増やすことが重要です。
2.クリック数
クリック数とは、Webサイトに設置したバナーやリンクなどがクリックされた数を指します。
クリック数はWebサイトに誘導できる数にもつながるとされ、クリック数が増えることがコンバージョン数に直結する重要な指標です。また、表示回数に応じて広告がクリックされる割合をクリック率といいます。
広告が表示されているもののクリック数が少ないといったようにクリック率が低い場合は、何かしらの原因があるため見直しが必要です。
3.コンバージョン数
コンバージョンとは売り上げや会員登録など、Webサイトにおける最終目標・成果に対して、ユーザーがアクションを起こしてくれた状態のことです。Webサイトにとって重要なのはクリック数ではなくコンバージョン数です。コンバージョン数が増えないと、いくらクリック数が増えても売り上げや新規顧客獲得といった最終成果が得られないため、あまり意味がありません。
クリック数に対して、コンバージョンにつながった割合をコンバージョン率といいます。コンバージョン率が悪い場合は、コンバージョンにつながらない理由を追及する必要があります。
Webサイトの成果指標における「KGI」と「KPI」の設定方法
Webサイトの成果を図るためには、KGIとKPIの設定が重要です。ここでは、それぞれの特徴に関して詳しく説明していきます。
KGIとは?
KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標)とは、企業が最終的な目標を具体的な数値を以て評価する指標です。一般的に利益率や成約率、売上高などが挙げられます。
KGIを設定することで経営者の意図を従業員が把握しやすく、全社的に統一した目標のために業務推進が図れるといったメリットがあります。
さらに事業ごとの進捗確認や、重要項目の明確化が行いやすい点も特徴です。従業員の立場からも、目標が明確であることからモチベーションを保ちやすいため、従業員の満足度向上や離職率の低下が期待できるでしょう。
KPIとは?
KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)とは、企業が設定した最終目標を達成するために、中間地点で設定される指標です。
例えば、KGIを10月末までに〇〇PVと設定したとすると、KPIは9月末までに広告のインプレッション数を〇〇にするといったように、KGIを達成するための中間的な目標として設定します。KPIでは業務で目指すべき方向性を具体的に共有することが大切です。
Googleアナリティクスにおける成果の計測方法
Googleアナリティクスを活用することで正確なコンバージョン数の把握が行えます。
Web広告を運用している場合は、各広告会社の管理場面でもコンバージョン数を管理できますが、Googleアナリティクスを使うとより具体的な計測が可能です。さらにGoogleアナリティクスでは、コンバージョンまでのプロセスで発生した離脱を把握できるファネル分析も可能です。
コンバージョンに至らなかったユーザーがWebサイトのどの部分で離脱したのかを明確にできるため、コンバージョン数の改善が図やすいでしょう。
Googleアナリティクスでの成果計測は、以下のプロセスで行います。
- メニュー(管理)をクリックする
- 目標を設定する
- 目標の説明を入力する
- 目標の詳細を入力する
- 設定完了
まずはGoogleアナリティクスのメニュー(管理)をクリックします。管理画面を開いた後は、目標の設定(新しい目標)をクリックしましょう。
次にWebの成果における目標を設定します。目標にコンバージョンを設定することで、商品購入のプロセスや購入者の問い合わせ内容などを詳しく分析できます。
複数の目標を設定する場合は分析を行いやすくするために、わかりやすい目標名を設定しましょう。
目標を設定できたら、次に目標の説明を入力します。例えば「問合せフォーム送信完了」といった形です。また、目標のタイプも選択して「続行」をクリックしてください。
目標の説明を入力し終わったら、詳細を入力していきます。例えば、タイプを「到達ページ」とした場合は「最終的に到達するページのURL」などを入力します。また、必要に応じて値に金額も入力しましょう。
最後に設定して完了です。このようにGoogleアナリティクスの設定は決して難しくありません。
まとめ
Webサイトは開設したら終わりでなく、継続的な運用が重要です。Webサイト運用をより効果的なものとするために、Webサイトの成果を継続的に測定していきましょう。ユーザーニーズは常に変化するため、Webサイトの見やすさや離脱している部分など、改善を続けることでWebサイトへのアクセス数やコンバージョン率が安定します。
そして、Webサイトの成果を出すためには、KGIとKPIの設定が重要です。これらの指標を設定することで、全社的に統一した目標認識が行えるほか、従業員のモチベーション向上や離職率低下にもつながるとされています。
また、Webサイトの成果を明確に確認するためには、Googleアナリティクスがおすすめです。リアルタイムにデータが反映するほか、設定方法が難しくありません。最終的にコンバージョンにつながらなかったユーザーの行動分析も可能であるため、運用改善にも活用できます。