目次
プライバシーポリシーとは?
プライバシーポリシーとは個人情報取得の際の利用目的・管理方法を公表したものです。個人情報には名前や性別、誕生日などから位置情報や購入履歴まで広範囲にわたります。
具体的には、取得した個人情報をどのように利用しているかを明記しなければなりません。また、Googleアドセンスやアナリティクスを使用する場合にも必須事項となります。
プライバシーポリシーの掲載が必要な理由
「個人情報保護法」によって、プライバシーポリシーの通知や公表が定められているため、サイトを運営するうえで欠かせません。
すべてのWebサイトに必要とは言い切れませんが、個人や法人を問わずサイトからサービスの販売やアクセス解析、メールアドレスの取得など得られる情報は多岐にわたるため、掲載しておくことをおすすめします。
また、プライバシーポリシーを公表することでユーザーに安心感を与える効果も見込めるでしょう。
プライバシーポリシーの設置場所
プライバシーポリシーを設置する場所は、法律によって定められているわけではありません。しかし、誰でもアクセスしやすい状態にしておかなければならないため、Webサイトのトップページから1クリックで見られる場所に設置しましょう。
WordPressの場合、固定ページを利用してプライバシーポリシーのページを作成して公開します。また、アドセンスやアフィリエイトの審査を通す場合は、プライバシーポリシーの設置が評価基準となっているため、一目でわかる場所に設置しておくことをおすすめします。
プライバシーポリシーに記載すべき4つの項目
プライバシーポリシーに記載すべき項目には、以下の4つが挙げられます。
- 個人情報の取り扱い
- 免責事項
- Cookieの使用について
- 著作権や肖像権
それぞれの項目を記載する理由や目的、記載テンプレート例を分けてご紹介しますので、プライバシーポリシーを作成するときの参考にしてみてください。
1.個人情報の取り扱い
個人情報を取得する際、訪問したユーザーに対して利用目的を公表しなければなりません。たとえば、ユーザーからの問い合わせなどで取得したメールアドレスや氏名などは、個人情報に当たります。
すべてのユーザーに対して個別にプライバシーポリシーを通知するのは現実的ではないため、利用目的を公表しておくのが一般的です。
記載テンプレート
個人情報の利用目的について
当サイトでは、お問い合わせやコメント投稿の際に氏名・メールアドレス等の個人情報を入力いただく場合があります。
取得した個人情報は、必要な連絡のみに利用させていただくもので、これらの目的以外では利用いたしません。
個人情報の第三者開示について
取得した個人情報は適切に管理し、以下に該当する場合を除いて第三者に開示することはありません。
本人の同意が得られた場合
法令により開示が求められた場合
2.免責事項
免責事項とは、サイトが発信した情報などからユーザーが不利益を得た場合に責任を回避する項目です。
特に、サイトを経由して商品やサービスを購入してもらう場合には「購入の判断は利用者の責任」である旨を記載しておかなければなりません。
個人情報の取り扱いとは色合いが異なりますが、プライバシーポリシーのページと一緒に記載されることがほとんどです。
記載テンプレート
免責事項
当サイトは、掲載内容によって生じた損害に対する一切の責任を負いません。
各コンテンツにおいて、正確な情報提供を心がけておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。
また、リンク先の他サイトで提供される情報・サービスについても、責任を負いかねますのでご了承ください。
3.Cookieの使用について
Cookieの使用についても記載を忘れないようにしましょう。
Cookieとは、ユーザーがサイトに訪問した情報をブラウザ上に保存する仕組みとなっており、広告配信やアクセス解析に利用されています。プライバシーポリシーに記載するポイントは以下の通りです。
- Cookieを利用していること
- アクセス解析・広告配信に用いられること
- Cookieを無効にできること
記載テンプレート
Cookieの使用について
当サイトでは、広告配信やアクセス解析のためにCookieを使用しています。
Cookieによりブラウザを識別していますが、特定個人の識別はできない状態となっており、匿名性が担保されています。
Cookieの使用を望まない場合、ブラウザからCookieを無効に設定できます。
4.著作権や肖像権
サイトへ公開したコンテンツの権利を明確化しておくためにも著作権や肖像権についても記載しておきましょう。
これらを記載したからといって無断転載・転用をなくせる訳ではありませんが、リスクを軽減するためにも明記しておくことが大切です。著作権もここまでの項目と同じように、プライバシーポリシーのページに記載することが一般的です。
記載テンプレート
著作権
当サイトに掲載されている文章・画像の著作権は、当社に帰属します。
法的に認められている引用の範囲を超えて、無断で転載することは禁止です。
プライバシーポリシーの作り方は2パターン
プライバシーポリシーの作り方には、以下の2パターンが挙げられます。
- 行政書士や弁護士に依頼する
- テンプレートを活用する
それぞれにメリット・デメリットが存在しますので、自社に適した作り方を検討する際は参考にしてみてください。
1.行政書士や弁護士に依頼する
行政書士や弁護士に依頼すると、手間をかけずに最新の法令に沿ったプライバシーポリシーを作成できます。自社のなかに個人情報保護に関する知見を持った人がいない場合に最適な方法といえます。メリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:自社に最適なプライバシーポリシーの文章を法律の観点から作成できる
- デメリット:費用がかかる/依頼先選びを検討しなければならない
2.テンプレートを活用する
ネット上にはプライバシーポリシーのテンプレートがたくさんあります。テンプレートを活用すればコストをかけずに自社のリソースだけでプライバシーポリシーを作成できます。メリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:コストをかけずに作成できる
- デメリット:法令に関する知識や知見がなければ最適なものを作れないおそれがある
テンプレートを利用する際の注意点
テンプレートを利用する際の注意点には、個人情報の利用方法や第三者へ提供する場合などの可能性を十分に検討して、明文化しなければならないことが挙げられます。
プライバシーポリシーをテンプレートから流用しただけの状態であれば、法律上の問題がなくても利用者からの強い反発や不信感を与えてしまう原因となってしまうでしょう。テンプレートに加えて以下の点を注意して、自社に適した文章を追記する必要があります。
- 効力が及ぶ範囲
- 収集する情報の範囲や収集方法、利用目的
- 第三者利用の範囲と条件、ユーザーの同意を得ることの確認
- 個人情報の開示や訂正などを求められた場合の手続き
- 問合せ先、及び改定日など
コピペで使えるプライバシーポリシーのテンプレート
コピペで使えるプライバシーポリシーのテンプレートとして、以下の2つをご紹介します。
- 一般的なテンプレート
- GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトの審査にも対応できるテンプレート
記載すべき内容は企業が提供するサービスによって変わりますが、一般的によく使われる構成・文章をそれぞれ記載していますので、プライバシーポリシーを作成するときの参考にしてみてください。
一般的なテンプレート
プライバシーポリシー
株式会社◯◯(以下「当社」といいます)は、当社が取得した個人情報の取扱いに関し、個人情報の保護に関する法律、個人情報保護に関するガイドライン等の指針、その他個人情報保護に関する関係法令を遵守します。
1.取得する情報およびその取得方法、利用目的
当社が取得するユーザー情報は、取得方法に応じて以下のとおりとなります。
(1)ユーザーから直接取得する情報と取得方法
当社は、当社が提供するインターネットサイト(以下「本サイト」といいます)の運営に必要な範囲で、本サイトの利用者(以下「ユーザー」といいます)から、個人情報保護法にいう「個人情報」を指すものとし、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、住所、電話番号、連絡先その他の記述等により特定の個人を識別できる情報及び容貌、指紋、声紋にかかるデータ、及び健康保険証の保険者番号などの当該情報単体から特定の個人を識別できる情報(個人時期別情報)(以下「個人情報」といいます)を取得することがあります。
(2)情報の利用目的
当社は、取得した個人情報を以下に定める目的のために使用します。
※ここでは、商品・サービスの提供、利用料金の請求、ユーザーの本人確認など、個人情報の利用目的を記載します。
※利用目的の変更についても、予め規定に入れておいた方が良いでしょう。
2. 個人情報の管理
当社は、ユーザーから取得した個人情報の管理について、以下を徹底します。
(1)情報の正確性の確保
取得した個人情報については、常に正確かつ最新の情報となるよう努めます。
(2)安全管理措置
当社は、組織的な個人情報の管理については、社内規定による厳重な取扱方法を規定し、規定に基づいた取扱いと厳格な運用を徹底しています。
(3)個人情報管理の委託先の監督
個人情報の管理を外部委託する場合には、当社の規程に基づく委託先にのみ委託し適切に管理します。
(4)個人情報の保存期間と廃棄
取得した個人情報は、保存期間を設定し、保存期間終了後は廃棄します。
3.個人情報の第三者への提供
当社は、取得した個人情報を、第三者に提供することはありません。また、今後、第三者提供を行う場合は、提供する情報と目的を提示し、ユーザーの同意を得た場合のみ行います。
※現在個人情報の第三者提供を行っていない場合も、将来の可能性に備えて記載しておきましょう。
4.個人情報の共同利用
当社は、ユーザーの個人情報に関して、以下のとおり共同利用します。
5.個人情報の開示・訂正・利用停止
個人情報について、開示、訂正、利用停止等のお申し出があった場合には、本人の申し出であることを確認の上、当社所定の方法に基づき対応致します。具体的な方法は、個別にご案内しますので、下記受付窓口までお問い合わせください。
6.お問い合わせ先
本サービス、個人情報の取扱いについては、以下の窓口にご連絡ください。
※苦情や問合せに対応する窓口について、問合せ可能な連絡先と連絡方法を記しておきます。
7.セキュリティ
当社は、ウェブサイト経由で、SSLによって個人情報を取得することがあります。
8.制定日、改定日
制定日 年 月 日
改定日 年 月 日
GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトの審査にも対応できるテンプレート
【サイト名】 プライバシーポリシー
【サイト名】(以下「当サイト」)のプライバシーポリシー・免責事項を次の通り記載します。
個人情報の利用目的について
当ブログでは、お問い合わせやコメント投稿の際に氏名・メールアドレス等の個人情報を入力いただく場合があります。
取得した個人情報は、必要な連絡のみに利用させていただくもので、これらの目的以外では利用いたしません。
個人情報の第三者開示について
取得した個人情報は適切に管理し、以下に該当する場合を除いて第三者に開示することはありません。
- 本人の同意が得られた場合
- 法令により開示が求められた場合
Cookieの使用について
当ブログでは、広告配信やアクセス解析のためにCookieを使用しています
Cookieによりブラウザを識別していますが、特定の個人の識別はできない状態で匿名性が保たれています。
Cookieの使用を望まない場合、ブラウザからCookieを無効に設定できます。
広告配信サービスについて
当ブログでは、第三者配信の広告サービスを利用して広告を掲載しています。
第三者配信事業者は、ユーザーの興味に応じたパーソナライズ広告を表示するためにCookieを使用しています。
パーソナライズ広告は、広告設定で無効にできます。また、www.aboutads.infoで第三者配信事業者のCookieを無効にすることができます。
Amazonのアソシエイトとして、[ブログ名を記載]は適格販売により収入を得ています。
アクセス解析ツールについて
当ブログでは、Googleアナリティクスによりアクセス情報を解析しています。
アクセス情報の解析にはCookieを使用しています。また、アクセス情報の収集はCookieを無効にすることで拒否できます。
Google社のデータ収集・処理の仕組みについては、こちらをご覧ください。
免責事項
当ブログは、掲載内容によって生じた損害に対する一切の責任を負いません。
各コンテンツでは、できる限り正確な情報提供を心がけておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。
また、リンク先の他サイトで提供される情報・サービスについても、責任を負いかねますのでご了承ください。
著作権
当ブログに掲載されている文章・画像の著作権は、運営者に帰属しています。
法的に認められている引用の範囲を超えて、無断で転載することを禁止します。
プライバシーポリシーの変更
当ブログは、個人情報に関して適用される日本の法令を遵守するとともに、本プライバシーポリシーの内容を適宜見直して改善に努めます。
修正された最新のプライバシーポリシーは常に本ページにて開示されます。
制定日: 年 月 日
改定日: 年 月 日
まとめ
プライバシーポリシーの必要性や記載すべき項目、コピペで使えるテンプレートまでご紹介しました。近年、個人情報の取り扱いにユーザーは敏感です。
自社サイトに適したプライバシーポリシーを掲載することによって、法令を守るとともに訴訟やトラブルに遭うリスクを下げられます。また、ユーザーに対しても安心感を与える要素となりますので、自社サイトを立ち上げるときは最適なプライバシーポリシーを作成しましょう。