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EFOツールとは?
EFO(入力フォーム最適化)は、本来プログラミングなどの専門技術をもつ人材が必要であり、初心者が一からEFOを実施するのは困難でした。EFOツールは、初心者でも簡単な操作でEFOができるようにするツールのことを指します。
EFOが簡単にできれば、コストカットやCVRの上昇にもつながるため非常に重要です。ここからは、EFOツールの重要性について詳しく解説します。
EFOツールが重要とされる理由
EFOツールが重要とされる理由について、以下の2つがあげられます。
EFOツールが重要とされる理由
- ユーザーの負担を減らす
- 低コストで高いCVRを期待できる
サイトに訪問したユーザーのうち、入力フォームまで行き着いたユーザーは、実際に契約したり商品を購入したりする可能性が非常に高いことが予測されます。
しかし、入力フォームは離脱率が高く、60~80%は離脱していると考えられています。最も大きな要因として、「入力フォームで文字を入力する負担」があげられるでしょう。入力する項目が多かったり、多くの文字を入力する必要があったりするとユーザーは負担を感じるため、離脱につながります。
EFOでは、入力フォームでユーザーが感じる負担を減らすことで離脱を防ぎ、CVにつなげる重要な効果があります。また、EFOツールなら外注するよりも低コストでできるためおすすめです。ツールを使用したり外注したりしてマーケティングをするうえで、費用対効果が最も重要なためなるべく低コストで抑えましょう。
EFOツールの主な3つの機能
EFOツールの主な機能として、以下の3つがあげられます。
EFOツールの主な機能
- 入力支援
- 運用サポート
- レポート機能
ここでは、それぞれの機能について詳しく解説します。EFO対策をしていない入力フォームでは、ユーザーが使いにくく感じる点がある可能性があります。EFOツールでできることを確認し、現在の入力フォームに足りない点を明確にしましょう。
機能1.入力支援
入力支援とは、ユーザーが少ない動作で効率よく入力作業を進められるように支援する機能です。たとえば、以下のような機能があげられます。
入力支援機能の例
- 郵便番号から住所をある程度自動入力する
- メールアドレスやクレジットカードなどの入力ミスをリアルタイムで表示
- 項目数を表示
住所入力は、ユーザーにとって最も面倒に感じる項目の一つに入るでしょう。EFOツールでは、郵便番号を入力すれば市区町村まで自動入力し、少ない入力数で済むようにユーザーを支援します。
また、メールアドレスやクレジットカード番号など 入力ミスが起こりやすい項目です。全ての入力が完了したあとに入力間違いがあると、入力フォームによっては全てリセットされることもあります。
何度もリセットが続くと離脱する原因になるため、入力ミスをリアルタイムで表示する機能もユーザーにとって使いやすい入力フォームになるでしょう。
機能2.運用サポート
EFOツールでは、導入後も適切な運用ができるように運用サポートを実施しています。サポート内容はEFOツールを提供する会社によって異なりますが、ほとんどが運用レポートを提出したり、レポートを分析して改善点を提案したりするケースが多いようです。
EFOに関してどこまでサポートしてもらう必要があるのかを明確にし、希望に合ったサポート体制が整っているEFOツールを選びましょう。
機能3.レポート機能
レポート機能では、EFO対策の結果をもとにマーケティングに役立つ情報をレポート形式で提供します。主に以下の情報であることが多いようです。
レポート機能の情報の例
- フォームの閲覧数や訪問ユーザー数
- 離脱が多かった項目
上記の情報を期間や項目別にわけて分析できるため、効率よく入力フォームの改善ができます。たとえば、住所の入力する項目で離脱が多ければ自動入力で入力支援をする対策が効果的です。ユーザーが求める入力フォームのデザインが明確になり、離脱の原因に合わせて対策できるためおすすめです。
EFOツールを導入する3つのメリット
EFOツールを導入するメリットは、主に以下の3つがあげられます。
EFOツールを導入するメリット
- 離脱率の軽減が期待できる
- 知識やノウハウがなくても改善できる
- 改善すべきか箇所が把握できる
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。メリットについて理解することで、EFOツールの重要性がわかるため、確認しておきましょう。
1.離脱率の軽減が期待できる
離脱率の軽減が期待できることは、EFOツールを導入するうえで最も大きなメリットといえるでしょう。入力フォームでユーザーが離脱するほとんどの原因は、文字を入力することが面倒に感じ、ストレスを与えてしまうことです。
入力支援などで文字入力の手間を省きスムーズに申し込みまで進められれば「面倒に感じる」という理由での離脱は減少するでしょう。離脱が減れば、ユーザーが最後まで入力する可能性も上がるため、CVRの向上に効果的です。
2.知識やノウハウがなくても改善できる
EFOは自力で行う場合、マーケティングやフロントエンドに関するプログラミングの知識や技術がなければできません。そのため、初心者がサイトを運営する場合、EFOに関しては新たに知識がある人材を雇うか外注する必要があります。
しかし、EFOツールは詳しい知識やノウハウがなくても、簡単にEFO対策ができます。プログラミング言語を入力する必要はなく、自動作成してくれるレポートを見ながら自然にマーケティングができるため、初心者にもおすすめなツールです。
3.改善すべき箇所が把握できる
EFOツールでは、期間や項目にわけてレポートを作成しています。自社サイトに訪問するユーザーが離脱する理由や最も閲覧数が多い項目を確認できるため、改善すべき場所が明確に把握できるでしょう。マーケティングの効率も上がるため、EFOツールのレポートを参考にすることをおすすめします。
おすすめのEFOツール7選
おすすめなEFOツールとして、以下の7つがあげられます。
ここでは、それぞれのEFOツールの特徴についてご紹介します。それぞれの特徴を理解し、より自社に必要な機能が搭載されているEFOツールを選びましょう。
1. f-tra EFO
引用:エフトラEFO
エフトラEFOは、10,000件以上が導入されている非常にメジャーなEFOツールです。大手からベンチャー企業までさまざまな企業で導入されており、導入のみで平均22%のフォームの成績を上げています。エフトラEFOには、以下の特徴があげられます。
- 期間・項目・ブラウザに分けたレポート分析が可能
- 19種類以上の入力支援機能を搭載
- レポート分析は時系列でできるため、改善する前後を比較できる
とくにレポートでは、ユーザーが離脱したり入力ミスしたりした場所を全て記録するため、改善すべき項目を明確に把握しやすくおすすめです。
2.Gyro-n EFO
引用:Gyro-n EFO
Gyro-n EFOは、2つの入力フォームまでは無料で利用できるため、非常に効率的でコスパがよいEFOツールです。Gyro-n EFOの特徴は以下の通りです。
- 設定から運営、改善フローまでサポートデスクによるサポートつき
- エラーや離脱が多い項目を上位5つ表示
- 導入が簡単
Gyro-n EFOは、設定タグを使用するフォームに貼り付けるだけで導入できるため、初心者でも簡単に使用できます。また、設定に関してはサポートデスクによる徹底的なサポートがあるため、安心して始めやすいでしょう。
3.formrun
引用:formrun
formrunの最大の特徴は、デザイン性が高い入力フォームを作成できることです。ターゲット層によっては離脱を防ぐことにつながるため、デザイン性が高い入力フォームを作りたい場合におすすめです。ほかにも以下のような特徴があります。
- 問い合わせ対応や顧客管理までツール内でできる
- セキュリティが高い
formrunでは、サイトからの問い合わせを一覧で確認でき、対応済みか未対応か、担当者の名前まで全て記録されています。問い合わせに関する情報を一括管理できるため、対応漏れなどのミスを減らせるでしょう。さらに、セキュリティの国際規格を取得しているため、顧客データも安心してツール内で管理できます。
4.EFO CUBE
引用:EFO CUBE
EFO CUBEは幅広い業界での導入実績があり、4,200以上のフォームのCVRを改善してきました。ECサイトでの導入実績が多く、商品販売サイトのほかに不動産サイトや旅行予約サイトなどさまざまな業界で活用できます。主な特徴は以下の通りです。
- 入力支援機能は26種類と豊富
- サポートが充実している
- さまざまなデザインやターゲットのフォームに対応
EFO CUBEは導入時に丁寧なヒアリングを実施しています。EFO CUBEの過去の実績と照らし合わせ、サイトごとに必要な機能を提案してもらえるのが魅力的です。
5.GORILLA EFO
引用:GORILLA EFO
GORILLA EFOは、導入後の継続率は98.9%と驚異の実績を誇るEFOツールです。月額も9,800円~と安いのにもかかわらず、使用できる機能は非常に豊富です。コスパがよいEFOツールともいえるでしょう。特徴は以下の通りです。
- 入力支援機能は20種類と多数
- スマホ対応の入力支援も14種類ありマルチデバイス対応
- レポートでは、離脱や成約までの所要時間を計測
ECサイトなどの入力フォームを利用するユーザーはスマホ利用者であることが多いため、スマホ対応の入力支援機能が14種類搭載されているのも魅力的でしょう。
6.フォームアシスト
引用:フォームアシスト
フォームアシストは、10年連続シェアNo.1を誇る国内初のEFOツールです。導入フォーム数も5,000件を超えています。月額39,000円〜と高めですが「上質なEFO」と謳っているように、機能が充実しています。特徴は以下の通りです。
- 入力支援機能は40種類と業界最多
- お悩み、トレンドを取り入れたデザイン変更が可能
- 上級ウェブ解析士資格保有の専任コンサルタントによるCVアップのための分析
豊富な経験と知識を持つ専任コンサルタントに分析を任せられるので、知識がない方には安心でしょう。
7.EFOcats
引用:EFOcats
EFOcatsは、スマートフォン向けに最適化されたEFOツールです。「ステップ型」フォームでCV数の改善率が最大171%とカゴ落ち率を大幅改善できます。特徴は以下の通りです。
- タグを設置するだけでステップ型フォームを導入可能
- スマホに最適化された入力支援機能が11種類
- フォームの成績レポートを期間別、項目別、デバイス別で確認可能
EFOcatsは、現状のフォームを調査し、画面遷移イメージを先に設計してくれます。導入不可となった場合は費用が発生しないので、どんなイメージになるかを先に知りたい場合にもおすすめです。
EFOツールを選ぶ際の3つのポイント
EFOツールを選ぶうえで、以下の3つのポイントを重視することをおすすめします。
- 機能やサポートの充実性
- スマートフォンサイトへの対応可否
- レポート機能の有無
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。より自社に必要な機能やサポートを兼ね備えたEFOツールを選ぶために、確認することをおすすめします?
ポイント1.機能やサポートの充実性
ツールを導入するうえで最も重要視するべきことは費用対効果です。自社サイトのCVRを上げるために必要な機能が揃っていなければ、高い費用を払っても効果は出にくいでしょう。そのため、機能やサポートが充実したEFOツールを導入することをおすすめします。
とくにサイト運営者のEFOに関する知識があまりない場合、サポートが充実していなければ使い続けることは難しいでしょう。機能とサポートのどちらも充実しているEFOツールを選びましょう。
ポイント2.スマートフォンサイトへの対応可否
最近はスマートフォンから気軽にネットショッピングや旅行の予約などができるようになりました。そのため、ターゲットにスマートフォンユーザーが増えている企業も多いでしょう。
スマートフォンはパソコンよりも画面が小さいため、多くの文字を入力するのにストレスを感じるユーザーも多くいます。そのため、スマートフォン対応の入力支援機能があるEFOツールがおすすめです。
ポイント3.レポート機能の有無
EFOツールは導入・設定して終わりではなく、運用中もEFOの効果を測定し改善を重ねることでCVRの向上を目指します。
そのため、EFOツールのレポートは必要不可欠です。また、必要な情報が得られるかを確認するのも重要です。離脱やエラーが発生しやすい項目など、必要な情報をピックアップしてから選ぶことをおすすめします。
まとめ
今回はEFOツールについて、主な機能やメリット、選び方などをご紹介してきました。SEOなどのサイト全体のマーケティングも重要ですが、CVにつながる最終段階である入力フォームを整えておくことは非常に重要です。
入力フォームの離脱率を減らすだけでCVRは格段に改善しやすくなるため、サイト全体だけでなくEFOにも取り組むことをおすすめします。